お読みいただきありがとうございます!
レイテノール通販の戎谷と申します。
前回は
汚れを落とす為の洗浄成分、
界面活性剤について詳しくお伝えしました。
今回の本題に入る前に、
少し考えてみてほしいのですが・・
今使っているお化粧品たち、
どれだけお肌に優しいお化粧品を使っても
”自分自身で健康的で美しい肌に再生・
維持できる力”が高くない場合、
美肌は保たれるでしょうか?
もちろん老化は止められませんが、
今行っているスキンケアや
生活習慣のバランスによって、気付かぬうちに
不健康な肌へと導いてしまっていたら…?
とてももったいないことだと思います。
肌には自らを健やかに保つ
自然治癒の能力があります。
今回はそんな基礎肌力を上げるためには欠かせない、
『皮膚常在菌』についてお話しさせていただきます。
今回もマニアックな知識となりますが、
美肌には欠かせない大切なことですので
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
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《目次》クリックで各見出しに飛べます♪
*皮膚常在菌とは?
*皮膚常在菌の種類と働き
*善玉菌の良い働きとは?
*代表的な皮膚常在菌たち
*皮膚常在菌のバランスが崩れる原因
*常在菌バランスを整えるには?
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皮膚常在菌とは?
私たちの皮膚にはたくさんの「常在菌」が存在します。
私たち一人ひとりの皮膚表面や毛穴の中に、
数百億個の常在菌が生息しています。
また、現在でもすべての菌が解明されておらず、
新しい菌が発見され続けています。
常在菌は「雑菌」として見過ごされがちですが、
実は皮膚を守る良い働きをしているものが多く、
大切にする必要があります。
また、皮膚常在菌は体の各部位で
さまざまな役割を果たしています。
皮膚常在菌はその名のとおり、
皮膚の上に存在する微生物のことです。
身体部位や健康状態、加齢によっても変動しますが、
多いところでは皮膚1平方cmに
10万個以上もの菌が存在しており、
もちろんそれらを肉眼で確認する事はできません。
代表される皮膚常在菌としては
アクネ菌や表皮ブドウ球菌、
黄色ブドウ球菌、マラセチアなどがあります。
この菌達についても下記にて詳しく説明しますね。
皮膚常在菌の種類と働き

人間の皮膚は9割が細菌でできており、
この細菌達がいなければ、健康な状態は保てません。
皮膚常在菌には主に3つの種類があります。
《善玉菌》
肌にとって良い働きをしてくれる菌
《日和見菌》
皮膚上の善玉菌と悪玉菌のバランスに左右され、
良くも悪くもなる菌
(優勢な菌の味方をして同じ働きをする)
《悪玉菌》
肌トラブルを引き起こす要因となる菌
菌全体において
善玉菌も悪玉菌も場所と状況が変わると
「害になったり」「役に立ったり」変わるため、
≪適切なバランス≫が大切です!!
善玉菌の良い働きとは?
肌の表皮では、紫外線や湿度、気温の変化など、
さまざまな外部の刺激から
身を守るための機能が働いています。
その機能を正常に保っているのが肌の“善玉菌”です。
善玉菌は、乾燥・色素沈着・抵抗力低下・炎症・老化・シワなど、肌のさまざまな障害を防ぐ働きをしています。
善玉菌の働きについて主に2つご紹介します。
①皮脂を分解し『保湿成分(皮脂膜)』を作る
バリア機能は、
⇒皮脂膜+NMF(保湿因子)+細胞間脂質(セラミド)
から作れらているため、
善玉菌はバリア機能を作るのに欠かせない存在なのです。
②免疫信号の伝達
皮膚の抗菌成分生成の調整
⇒皮膚免疫を調整し、肌の炎症・トラブルを抑制します。
また、善玉菌の主な役割として、
・保湿の役割
・pH(ペーハー)の調整
・抗菌性の役割
・ターンオーバーのエネルギーづくり
などがあり、この役割によって、
●皮膚を弱酸性に保つ
●善玉菌が過ごしやすい環境になる
●悪玉菌の増殖を抑える
ことが出来ます。
代表的な皮膚常在菌たち
ここで、善玉菌や悪玉菌の
代表的な菌達をご紹介します。
+表皮ブドウ球菌(善玉菌)+
人の多くの皮膚に最も多く存在しており、
皮脂成分のトリグリセリドを
脂肪酸とグリセリンに分解します。
この2つの成分が重要ポイント。
脂肪酸は酸性であるので皮膚を弱酸性に保ち、
アルカリ性が大好きな病原菌が増えるのを防いでいます。
+アクネ菌(日和見菌)+
普段は善玉菌の働きをしますが、
ストレスなどバランスが崩れ皮脂が増えると
脂肪分の多い場所に定着し、毛穴の中で増殖して
ニキビを作ってしまいます。
ニキビ菌として有名ですが、
日頃は表皮ブドウ球菌と同じように働き、
皮膚を守ってくれる大切な菌です。
ところが思春期や、食事の内容が肉に偏ったり、
ストレスがあって皮脂が過剰に分泌されると
毛穴に棲んでいるアクネ菌が異常に増殖し、
炎症を起こしてにきびができてしまいます。
+黄色ブドウ球菌(悪玉菌)+
一般的には健常成人の
約30〜40%が保有しており、通常は無害。
食中毒の原因ともなる毒素を作りだし、
かゆみや肌荒れ、アトピー性皮膚炎の原因ともなります。
アルカリ性の環境下を好むので、
肌の弱酸性を保つ善玉菌が少ないと
増加する傾向があります。
身のまわりのあちこちにいて、
多くのヒトの皮膚にも棲みついている菌です。
普段はおとなしくしているのですが、
皮膚がアルカリ性に傾くと俄然元気になります。
ひっかき傷やケガのじゅくじゅく、
洗い過ぎでお肌がアルカリ性になると
増えて、炎症やかゆみを起します。
手の傷が原因の食中毒や、とびひはこの菌が原因です。
+マラセチア真菌(日和見菌)+
酵母菌の1種。正常な皮膚では、
マラセチア菌がいてもあまり影響がありませんが、
脂漏性皮膚炎やフケの原因になったり、
癜風(デンプウ)という病気の原因になったりもします。
アトピー性皮膚炎の増悪因子であることも報告されています。
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例にあげた菌以外にも、
私たちの皮膚表面には
数十種類の常在菌が付着しています。
そして、
通常は皮膚環境に適した細菌群が
ほぼ安定した割合で存在しています。
皮膚の常在菌が安定したバランスの時は、
皮膚の病原菌の侵入を抑え、
皮膚のバリア機能を保ち、
皮膚刺激から肌を守るなどの役割を担ってくれます。
しかし、
この常在菌のバランスが崩れてしまうと、
肌の抵抗力が弱まり、通常無害である菌が、
炎症や発疹などの皮膚トラブルの要因に繋がってきます。
皮膚常在菌のバランスが
崩れる原因

では、どんな行為や原因によって
常在菌のバランスが崩れるのでしょうか?
<常在菌バランスが崩れる原因>
❶乾燥
⇒皮脂・汗が少ないと善玉菌が増えない
(皮脂や汗は善玉菌の大好物です)
❷洗顔
⇒クレンジング・洗顔により必要な菌と皮脂まで流出する
❸刺激となる成分
⇒肌本来の成分でない・抗菌性のある成分
(肌馴染みのない成分は常在菌がびっくりして弱まってしまいます)
❹角質ケア
⇒常在菌の住処がなくなる
❺運動不足
⇒ミネラルの流出
❻細胞酸化
⇒肌サビにより、代謝不良になってしまう
❼紫外線
⇒UVによる細胞老化、炎症、乾燥により菌の栄養がなくなる
❽物理的刺激
⇒摩擦、搔きむしり、傷
❷や❹は余分な皮脂や角質を落とす為なら良いかもしれませんが、
やりすぎてしまっていると
バランスが崩れてしまっているかもしれませんよね…!
常在菌バランスを
整えるには?

どれだけお肌に優しいお化粧品を使っても
高級基礎化粧品や美容液などを
たくさん与えていても
菌たちが生きていける環境が
整っていないと意味がないですよね。
常在菌をしっかり成長させるためにも、
今すぐできるポイントをお伝えします!
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◆洗顔・乾燥
⇒皮脂の保護と流出を抑えた
正しいクレンジング&洗顔法と
適切な保湿
肌が乾燥すればするほど、
美肌菌は生息できなくなってしまいます。
圧や摩擦に気を付けながら、
美肌菌が生息できる、うるおいのある肌環境を
整えてあげることが大切です。
また、冷暖房による乾燥にも注意が必要です。
◆刺激となる成分
◆細胞酸化・物理的刺激
⇒抗酸化&酸化皮脂対策
化粧品成分の見直し・
食事で難しい栄養素は
サプリメントなどのインナーケアを取り入れる
人体の肌老化やトラブルの原因は
酸化が7割と言われています。
外側からなら水素、内側からなら
ケイ素やピクノジェノールなどの
抗酸化成分を取り入れて
酸化をできるだけ抑えましょう。
◆角質ケア
⇒無理のない角質ケア+アフターケア
過度に洗いすぎないこと
洗いすぎ・こすりすぎは、皮膚にとって
重要な皮膚常在菌を減らしてしまうだけでなく
乾燥の原因となってしまいます。
さっと入浴するだけで皮膚表面の常在菌の
90%はいなくなるといわれています。
◆運動不足・紫外線・物理的刺激
⇒生活習慣の改善と紫外線予防
睡眠不足になると、
肌の新陳代謝がくずれ、
血行不良による肌荒れ、
にきびの悪化などを引き起こします。
熟睡するための環境づくりを心がけましょう。
皮膚常在菌にとっても紫外線は有害です。
自分の好みに合った日焼け止めを
こすらないように塗りましょう。
帽子やUVカット効果のある衣服、
日傘などの併用も効果的です。
私たちの肌は、日々外部からの刺激にさらされており、
それによって美肌菌のバランスも崩れてしまいます。
その結果、肌が乾燥したり、
敏感になってむずむずしたり、といった
肌トラブルが起きてしまうのです・・・。
健康な肌作りには肌の菌活が必要不可欠です。
皮膚常在菌が喜ぶ肌環境づくりを徹底していきましょう!
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いかがでしたでしょうか?
今回は皮膚常在菌について
かなり濃く、熱くお話しさせていただきました。
自らの基礎肌力を上げるためには
常在菌の存在がどれだけ大切か、
このコラムを読んで少しでも意識が変わって
皆様の肌力を底上げするお手伝いが出来たらと思います。
皮膚常在菌に着目した
菌を落とさず、汚れを落とせる
菌が育つ環境を整えられる、唯一無二オリジナル商品。
『レイテノールオリジナルクレンジング&ウォッシュ』
世界で初めて、その特許成分を配合した
クレンジング&ウォッシュになるかもしれません。
現在、試行錯誤を繰り返しながら開発中でございます。
今後も開発の進捗状況や、
クレンジングに入れる特許成分についてのお話、
クレンジング&ウォッシュについても
こちらのコラムでどんどん書いていきますので
お時間のある際に読んでいただけると嬉しいです^^
それでは、
ここまでお読みいただきまして
本当にありがとうございます!