寒くなってきて、とにかく乾燥が酷い時期にもってこいの、今だからこそ食べるべき食品があります。
それがどこのスーパーでも手に入りお手頃に買えるものなんです。
美容の観点でみてもすっごく役に立つその食べ物について、今回はお話していきたいと思います。
まず、乾燥の時期に必要なうるおい成分のセラミドについて、少し説明させていただきます。
セラミドとは
セラミドは、肌の美しさを決める角質層、つまりお肌の1番上のところに存在している『細胞間脂質』という脂質を構成するものことです。
この脂質というのは肌にとっても大事な物です。
自分から皮脂がでて、肌の水分と混ざりあうことで肌を守り、お肌の細胞の間を水分を蓄えながら埋めてくれています。
つまりセラミドをとることで肌荒れを引き起こす刺激から肌を守り、水分を蓄えて保湿してくれるのです。
セラミドは塗ってもいいが
食べても良い
セラミドが含まれた化粧品はたくさんあります。が、化粧品だと頑張っても補えるのは塗った部分のみ。セラミドは食べることでも摂取できますし、そんなにいいものはどうせならもっとたくさん摂りたいですよね。
しかし、セラミドが入っているサプリは置いておいて、食品でセラミドを摂ろうとすると結構大変。
というのもセラミドは食べ物に含まれている量がかなり少ないのです。
お米・小麦・くろごま・黒豆・小豆・パイナップルなどに入ってはいるのですがごく微量。
なので例えば一日に必要なセラミドの量、肌の潤いを守るために必要なセラミドの量は0、6mgと言われているのですが、これを先程のお米で摂取しようとすると一日25杯も食べなくてはならないのです。
セラミドが断トツで
含まれている食べ物とは?
しかし、セラミドをほんのちょっとで沢山取れる、群を抜いてセラミドが入っている食物が
『こんにゃく』なんです!!!
それも、こんにゃくにも生芋を乾燥して粉砕して固めている「生芋こんにゃく」と、こんにゃく芋を精製して形に作っている「精粉こんにゃく」と2種類ありますが
「生芋こんにゃく」の方が圧倒的にセラミドが入っています!!
なので例えば
ご飯は25杯食べなければ一日に必要なセラミドはとれない、と申し上げましたが
生芋こんにゃくだったら一丁の半分で取れるんです!!
今の時期、コンビニエンスストアのおでんの定番の具でもありますが、生芋こんにゃくは堂々と記載されていることが多いのでチェックしてみてくださいね。
乾燥していると思ったらこんにゃくを食べましょう。
出来れば毎日生芋こんにゃくを半分。
玉突きこんにゃく、刺身こんにゃく調理法は問わずなんでも大丈夫です
お化粧水などの化粧品は塗った部分のみ効果が得られますが、食べれば全身に効きます。
これからの時期、乾燥で「顔がパサパサ・・・」なだけでなく「ヒジなども粉吹いてる!」という時などは、1度こんにゃくを取り入れてみるといいですよ。
こんにゃくのスゴい力
そして、こんにゃくはセラミドが沢山配合されているだけでなく、
・100グラムで5キロカロリー程と超低カロリーで気にせず食べれる
・歯ごたえがあり、食べ応えもあり、かさ増しになる
・グルコマンナンという食物繊維が主成分な為、整腸作用があり便通の改善にも良い
といった点もあるのでお腹周りが気になるにもおすすめ。
また、こんにゃくにはグルテンがまったく含まれていないんです。
グルテンは腸の壁を壊してしまう。リーキーガット症候群というアレルギーの元を作ってしまう原因でもある、ということでグルテンを避ける方も増えていますね。
なので、白滝などはパスタやうどんの代わりとして安心してお使いいただけます。
使い方はこんにゃくを茹でて灰汁を抜き、具材やソースと混ぜるだけと、とっても簡単。
パッケージにあく抜き不要と書かれていても、一度お水で軽く洗うとぬめりや臭みが取れますし、茹でる前にお塩を少々入れて揉むとより匂いが気にならなくなります。お塩はついたまま茹でてしまって大丈夫。
毎回ではなくてもたまにはそれにしてもいいと言うぐらい味も美味しいです。
また、お肌の面ではもう一つ。
こんにゃくはアトピーの方にもとっても良い食品なんです。
そもそも、アトピーの方の肌質というのは角質形成不全といって、中々角質がしっかりと形成されないというお肌の病気なんです。先程申し上げた細胞間脂質の水分を保つ働きが低下することで、お肌のバリア機能が低下してしまい、様々なアレルゲンの影響を受けやすくなってしまっている状態といわれています。
なので水分がなく、いつもパサパサと皮が向けているような状態になってしまう。
そういった方は化粧水としてももちろんですが、食べ物でもセラミドを補っていくことが大事です。セラミドの豊富な生芋こんにゃくはアトピーの方の助けにもなるすごい食べ物なんです。
今回は特に感想の酷い冬場に役に立つ食べ物の紹介をさせていただきました。誰でも手軽に手に入れることが出来ますし、普段の食事にも苦なく取り入れることができますので是非試して見てくださいね。
記事監修:
レイテノール オーナー
杉山奈津子