皆さんはどのように日々のストレスを解消していますか?
好きな映画を見たり、読書したり、音楽を聴いたりお酒を飲んだり買い物をしたり。人によって解消方法はさまざまだと思います。
「ストレス社会」なんて不名誉な呼び名まで付いている現代。
そこに生きる人間誰しも、多かれ少なかれストレスを抱えています。
ストレスが原因で胃が痛い。食欲がない。眠れない。肌が荒れた。
など、ストレスは掛かりすぎることで精神的、肉体的な影響を及ぼします。
それだけではありません。
実はストレスは髪の毛とも関係があるのです。
ストレスが原因で薄毛になった。抜け毛が増えた。
という方も多くいらっしゃいます。
ではそれは一体なぜなのでしょうか?
ストレスが体の中でどのように作用しているのか、薄毛に繋がる原因について考えていきましょう。
ストレスを感じたとき
体内で何が起きている?
ストレスストレスと言っていますが、正確には「ストレス」というのは私たちの心身に過剰な負荷がかかって歪んでしまっている状態を指し、その原因となる事物は「ストレッサー」と呼びます。
ストレッサーは外的・内的の2つに分類され、
◎外的ストレッサー
――①物理的ストレッサー:
気候の変化(寒暖差)、騒音、スマートフォンやPCの光など。
――②環境・化学的ストレッサー:
化学物質、金属、アルコール、タバコ、薬物、食品添加物、室内の空気環境など。
◎内的ストレッサー
――①心理・情緒的ストレッサー:
職場・学校・近隣などの対人関係など。
――②整理・身体的ストレッサー:
不眠、疲労など。
○○が辛い、ストレスだ、と自覚できるものもあれば、化学物質やスマホの光などのように無意識のうちに心身に負荷をかけているものもあります。
日常的に当たり前に触れるものや口にするものまでストレッサーだったとは。
日々これだけのストレッサーに囲まれていれば、ストレス社会と言われるのも納得です。
これらのストレッサーによりストレスを受けると、脳から刺激を受けて「コルチゾール」というホルモンを分泌します。コルチゾールはストレスによって急激に分泌量が増えるため「ストレスホルモン」という別名も持っています。
コルチゾール自体は体内のタンパク質や脂肪の代謝促進、抗炎症や免疫抑制などの役割があり、なくてはならないホルモンの1つなのですが、過剰に分泌され続けると不眠、うつ、生活習慣病などに繋がるケースが多いことが分かっています。また、自律神経が乱れたり、血糖値を上げて免疫力を低下させる原因にもなります。
ストレスを受けるとコルチゾールの分泌量が増える。
ストレスを受け続けることでコルチゾールの分泌量も多い状態が続き、先述のように「精神的、肉体的な影響を及ぼす」ということです。
ストレスが薄毛に繋がる理由
ストレスが薄毛に繋がるのはなぜかというと、簡単に言ってしまえば「自律神経が乱れるから」です。
自律神経には動的な神経「交感神経」と、静的な「副交感神経」の2つがあり、時と場合によってスイッチし働いています。
――交感神経:
身体が興奮状態になり、心拍数があがったり筋肉が強張ったり、力が入ります。主に昼間、活動時に働く神経です。
――副交感神経:
身体がリラックス状態になり、心拍数は下がり身体の強張りも解けていきます。主に夜、休息時に働く神経です。
髪の毛は、頭皮付近の毛細血管から栄養をもらって成長します。ですので育毛のためには、身体の末端にまでしっかりと血流が行き届くほど血行が良くなけばいけません。
交感神経は身体を強張らせます。血管に対しては「収縮」の効果があり、血管が縮こまることで血流ももちろん滞ってしまいます。
副交感神経はその逆です。血管に対しては「拡張」の効果があり、血管が広がることで血流が良くなります。
副交感神経が働いてくれている方が、血行に関してだけ見ればいいですよね。
とはいえ、ずっと副交感神経ばかり働いていては、別の支障が生まれます。
活動時には交感神経が、休む時には副交感神経が、必要な時に必要な方が働くようスムーズにスイッチできるのが「自律神経が整っている」状態です。
ですがストレス(コルチゾールの分泌過剰)によって「自律神経が乱れて」しまうと、スイッチがうまくいかず、なかなか身体が休まらない、いつも交感神経が高い状態が続いてしまう。
だから血行が悪く髪に栄養が行かない栄養失調の状態が続き、抜け毛や薄毛に繋がってしまうのです。
気付いたときに実践!
ストレス緩和法
ストレスを「減らす・避ける」生活をすることはできたとしても、ゼロにするのは至難の業です。そこで、自宅や学校、職場など、どこでもできるストレス緩和法をご紹介します。
――①瞑想
目を閉じて何も考えない。頭を空っぽにしてみる。5分程度、朝に行うと効果的です。
――②深呼吸
鼻からゆっくり息を吸い、できるだけ長く吐き出す。3~5分程度繰り返してみましょう。
――③身体を動かす
背伸びをするだけでもいいです。ずっと座っている方は席を立って少し歩いてみてください。できる方はジョギングやウォーキング、ジムなどでしっかり運動するのも効果的です。
――④日光浴
毎朝日光を浴びることで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が多くなります。セロトニンは睡眠ホルモン「メラトニン」の原料でもあるので、日光浴をすることで夜にはメラトニンの量が増え、質の良い睡眠も得られます。
毎日5分もただ眼を瞑るだけ、呼吸をするだけのために時間を使うのは面倒くさいと感じる方もいるかもしれませんが、人は不思議と物事をルーティーンとして決めてしまえば、意外とできてしまうものです。
もちろんご自身の好きなことでストレスを解消しても良いと思います。好きなことだからと言って、喫煙やカフェイン・アルコールの過剰摂取、暴飲暴食などにはご注意くださいね。
ちなみに私のストレス解消法は読書です。
「イヤミス=嫌な気分になるミステリー」がすごく好きで、よく読んでいます。後味が悪いところがすごく好きです。お気に入りの著者がいて少し偏っている感じがありますが。もしご来院される方でイヤミスが好きな方がいましたら、ぜひお薦めを教えてくださいね。
ストレスをなるべく和らげて、髪も身体も心も、健康にしてまいりましょう。
記事監修:
スーパースカルプ藤沢駅南口店
発毛技能士 杉山 巨樹
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