【油断大敵】あちこち不調を招く、頭皮の「硬さ」に要注意!

記事監修:谷 潤一

実は重要!頭皮の「硬さ」

突然ですが、お肌の潤いや髪の毛のツヤ、ボリュームは皆さん気になりますよね。
でも、頭皮を気にされる方ってあまりいらっしゃらないような気がします。
気にされている場合、原因の大半は頭皮の匂い、毛穴汚れではないでしょうか。

私が気にしているのは、皆さんの頭皮の「硬さ」です。ご来店いただいているお客様も頭皮の硬い方が圧倒的に多いです。
硬いのと柔らかいの、どちらが良い状態かといわれると、皆さん想像がつくかと思いますが、やはり柔らかいに越したことはありません。
頭皮のかたさは、発毛にも健康にも影響します。かたくなる原因と対策、本日は考えていきましょう。

ガチガチの頭皮が
健康・肌トラブルの元に

頭皮が硬い、という状態。軽く見ては危険です。この硬さが、様々な不調のタネになっているのです。

 

(1)抜け毛・薄毛
健康な髪を発毛させるには、毛細血管からの栄養素が必要です。しかし硬い頭皮では毛細血管を圧迫し、血流を悪くします。血流が悪いということは必要な栄養素が届けられず、髪の成長が妨げられ抜け毛や薄毛を促進してしまいます。

(2)肩・首の凝り、頭痛
頭皮が硬くなると血行が悪くなり、肩凝りや首凝りの原因になります。
肩凝り・首凝りが原因で頭痛を引き起こすこともありますが、いずれも根本の要因の一つとして、頭皮が硬くなり、頭の筋肉が凝っているということが考えられます。

(3)顔のたるみ
頭皮が硬くなると、顔の皮膚をさせる力が弱くなり、顔のたるみを起こします。
首や顔、頭皮は1枚の筋膜でつながっています。頭皮が硬くなれば、筋膜も硬くなり、顔を引き上げる力が弱くなりたるみの原因になります。顔のリフトアップケアをしても改善されない場合は、頭皮が原因かもしれません。


お客様の頭皮をマイクロスコープで拝見すると、頭皮が硬い人の方が赤みが強く、柔らかい人の方が赤みが少ないように感じます。

どうしてそう見えるのか、原因は「血流」にあります。
本来、私たちの頭皮は青白い色をしています。
ですが頭皮が硬いと、毛細血管を圧迫して血流が悪くなり、血液が滞っているので赤みが出ます。マイクロスコープで見えるこの赤は、血液の赤、ということです。
赤い方が青白いより健康的に思えるかもしれませんが、頭皮は逆で、血流が悪いほど赤く、血流が良いほど青白いのです。

ご自身で頭皮を見ることはなかなか難しいかもしれませんが、髪を分けて見てみるとよくわかります。また、まだらに赤くなっている場合もあります。
ご自身で見た部分が赤くないから安心というわけではなく、やはり頭皮全体の状態が大切です。
血流が悪くなると髪を作る細胞に栄養が届きにくくなって、髪の成長を妨げることになります。つまり、血流を良くし、頭皮を柔らかくすることも薄毛対策の一つになるのです。

頭皮の硬さは体質に関係していて、人それぞれ違いがあります。
もともと硬い人もいれば柔らかい人もいるということなので、みんな一緒、は不可能です。しかし、生活のなかで身についてしまった+αの硬さを元の状態に戻すことはできます。

なぜ頭皮が硬くなる?

(1)運動不足
運動不足は全身の血行不良を招き、頭皮に十分な血液を送れなくなってしまいます。そして頭皮の筋肉が凝り、硬くなります。
運動をすることで血の巡りがよくなるので、頭皮の筋肉の凝りも解消されます。
急激に激しい運動をする必要はありません。ウォーキングなど、軽いものでいいので「身体を動かす」ということを心がけましょう。

(2)偏った食事
「食生活の欧米化」が進み、なかなかバランスの良い食生活を送ることができなくなっていると思います。
偏った食生活を送り続けることで、血行不良の可能性は多くなります。血行不良により頭まで十分は血液・栄養が行き渡らなくなると、頭皮を硬くしてしまいますので、できるだけバランスの取れた食事をすることが大切です。
理想は以前お話しした「まごわやさしい」が整った食事。とはいえそれを3食取り続けるのは、本当に難しいことです。1品プラスする、1食だけでも良い食事を取る、など、まずは食生活を気に掛けるところから始めてみましょう。

(3)睡眠
睡眠不足は自律神経を乱し、血行不良を招きます。自律神経と血行の関係、良質な睡眠のとり方などは別のコラムでご紹介しておりますので、よろしければご覧くださいね。
「質の良い」睡眠をとること。これが大切です。

柔軟さを取り戻す
正しい生活習慣を

(1)頭皮マッサージ
血管が拡張して血行が良くなる入浴時もしくは入浴後がおすすめです。
頭皮マッサージは時間をかけず、短時間で行いましょう。長時間続けると頭皮に負担がかかってしまう場合があります。

(2)シャンプーの方法
洗いすぎは頭皮に負担を与え、頭皮を硬くすることに繋がります。

(3)適度な運動
運動不足は全身の血行不良を招きます。軽い運動やストレッチを取り入れることで血流改善もできますし、ストレス解消効果で自律神経のバランスも整います。

(4)紫外線対策
紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、細胞の酸化を促進します。肌と同じで頭皮も、酸化が進むと弾力が失われ、硬くなってしまいますので、外出の際は帽子や日傘、日焼け止めスプレーなどで対策しましょう。
日焼け止めスプレー自体が頭皮への刺激になる場合がありますので、なるべく優しいものを選ぶことをおすすめします。


頭皮が硬くなる主な原因は、生活習慣による血行不良が原因のことが多いです。
髪の毛にとっても悪影響ですし、首や肩の凝り、肌のエイジングなど様々なトラブルを引き起こします。
頭皮環境を整えることで、本来の硬さに戻すことができますので、生活環境を整え、ストレスをため込みすぎず、マッサージなどでケアしながら、発毛する健やか頭皮を目指しましょう!

記事監修:
スーパースカルプ藤沢駅南口店
発毛技能士 杉山巨樹

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