不調を招く頭のコリ
前回、頭皮について書かせていただきました。頭皮の大切さが少しでも伝わればいいなと思います。
そこで今回は、頭皮を健やかに保つための頭皮マッサージをご紹介します。
マッサージで血流がスムーズになることで、髪を育てるための環境が整っていきます。
頭部にある3つの筋肉とそれらを覆う筋膜は、自力で動かすことができません。凝りをため込まないよう、丁寧にほぐしてケアしていきましょう。
▶前頭筋
-眉から額、左右の耳を結んだライン(カチューシャライン)に伸びる筋肉。前頭筋が凝ると額に弾力がなくなり、横ジワができてしまいます。
▶側頭筋
-噛み締めると盛り上がる、耳の上部。側頭筋の凝りはほうれい線や頬のたるみ、二重顎の原因に。
▶後頭筋
-首の後ろや背中の筋肉とつながっています。帽状腱膜を介して前頭筋をサポートし、顔を縦に引っ張っています。
後頭筋の凝りは、前頭筋を引っ張る力が弱くなり、額のむくみや目が小さくなる原因となります。パソコンやスマホで目を酷使している人は、後頭筋が凝りやすいので要注意!
▶帽状腱膜
-前頭筋・側頭筋・後頭筋とつながり、頭部全体の筋肉を引き上げています。凝ると頭全体に悪影響を及ぼすことになります。
3ステップで解放!
簡単頭皮マッサージ
さて、それぞれの筋肉・筋膜のマッサージを順番に見ていきましょう。
【マッサージ前の準備】
首と肩のストレッチをしておきましょう。
頭から体へ老廃物を乗せた血液やリンパ液がスムーズに流れるように、首と肩をほぐします。首を左右に回し、両肩を前後に回すだけでも、十分なストレッチになります。
①側頭筋・帽状腱膜のマッサージ
手は開き、軽くものをつかむような感じで、両手の人差し指~小指を生え際に置きます。指は少し立て、指の腹で触ります。
そのまま両手を揺らし、生え際から頭頂部に進めていきます。
➁側頭筋のマッサージ
両手の人差し指~小指を左右の側頭部にあて、軽くわしづかみするような形で押さえます。
その形のまま、円を描くように両手を揺らしましょう。
クル、クル、クル、と3度回したら、真上にリフトアップ。
終わったら少し下にずれて、同じ動きを繰り返します。耳の位置まで下りてきたら終了です。
大きく回しすぎず、500円玉の大きさくらいの円を描きます。
③後頭筋のマッサージ
最後に、両手で後頭部を優しく包み込み、手のひらでくるくる3回。
終わったら少し上にあげて、またくるくる3回。
首の付け根~耳のライン~頭のハチ(ハチマキを巻くところ)のラインと、3か所マッサージします。
【マッサージ時の注意点】
・爪を立てず指の腹で行う
・頭皮を擦らない
・力を入れすぎない
・長時間やりすぎない
・髪ではなく頭皮をマッサージすることを意識して行う
※1日1回、短時間で。入浴時か入浴後の、頭部もリラックスして柔軟な状態で行うのがベストです。
※1日に何度もしたり、長時間したり、過度に力を入れすぎたり、爪を立てたりしてしまうと、逆に頭皮環境が悪化するので注意してください。
無理なく続けて
健やかな頭皮づくり
今回ご紹介させていただきましたマッサージは、自宅で簡単にできるものですが、頭痛や風邪などで体調がすぐれないときは行わないようにしてください。
無理に行うと、症状を悪化あせてしまうかもしれません。
頭皮マッサージの目的は、頭の筋肉・筋膜を優しくほぐして血行をよくさせることです。
血液やリンパ液の流れがスムーズに行われ、新鮮な血液や酸素が送られるようになります。
血流が良くなることで、髪を作る細胞たちにもきちんとした栄養が送られ、きれいで健康的な髪が育つのです。
一日一回、短時間で健康な髪を育てる第一歩を踏み出しましょう。
記事監修:
スーパースカルプ藤沢駅南口店
発毛技能士 杉山巨樹
お問合せはこちら:
tel:0120-315-236
mail:info@raytenor-hair.com