突然ですが、こんなお話を聞いたことはありませんか?
薄毛になったからクリニックでお薬を処方してもらい、飲んでみたらむしろ悪化した…抜け毛が多くなった…
薄毛治療を始めたのに以前より悪化するなんて、そんな話あるのと思うでしょうが、実際に起こりうることです。
でも、ご安心ください。
それにはちゃんと理由があるんです。
この、治療をしたら一時的に脱毛が増える症状を「初期脱毛」と言います。
クリニックでの治療に限らず、お薬の類を使用しない当院の発毛療法でも、初期脱毛が起こる可能性はあります。
今回は初期脱毛のメカニズムについて、ご説明します。
初期脱毛は
薄毛改善の兆し?
髪の毛には、「ヘアサイクル(毛周期)」という発毛の仕組みがあります。
髪が生えて伸びて抜けていく、そして次の髪の毛が生まれるという髪の毛の一生のことです。
ヘアサイクルは成長→退行→休止→脱毛と4段階でできています。それぞれについて簡単に見ていきましょう。
①成長期:毛母細胞が活発に働いて髪の毛が成長する期間。
➁退行期:髪の毛の成長が止まり、脱毛するまでの準備期間。
③休止期:完全に成長が止まり、脱毛するために徐々に上に押し上げられる。
④脱毛:押し上げられて自然脱毛。下には新しい髪の毛が成長をし始めています。
正常ですと、①成長期(3~6年)→➁退行期(2~3週間)→③休止期(3~4カ月)→④脱毛のスパンでこのサイクルを繰り返し、女性ならば4~6年、男性は3~5年程度で1周すると言われています。
脱毛症を発症してヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなり、すぐに退行期・休止期を迎えてしまいます。太くて丈夫な髪の毛を育てることができず、細い毛が生えてはすぐ抜けるという状態で、薄毛に繋がっていきます。
薄毛の治療や改善というのは、この乱れたヘアサイクルを正常な状態に導いていきますので、頭皮では様々な変化が起きます。その変化によって起きるのが初期脱毛であり、健康な髪の毛に生え変わるために起きる症状です。細く短い、産毛のような髪の毛が抜けていきます。
個人差はありますが、初期脱毛の期間はだいたい1~2か月程度になります。それ以上続く方もいらっしゃいます。
その期間は1日200~300本が抜けていきますが、もともと人間の髪は毎日50~100本が自然に脱毛すると言われています。髪の毛が抜け続けていつまでも初期脱毛の症状が治まらないと勘違いしないように、気を付けてくださいね。
間違ったケアによる
「初期脱毛もどき」にご注意を!
短くて弱々しい状態の髪の毛が多く抜けたら、びっくりしてしまいますよね。
しかし初期脱毛が起きるのは健康な髪の毛を取り戻すための第一歩なんだ!と考えてください。ヘアサイクルが正常化する過程であり、正常化すれば髪の毛もしっかり育っていくようになります。
治療をせっかくはじめても、それで諦めてしまったらまた振り出しに戻ってしまいます。
ただ、同時に注意していただきたいのは、今自分に起きている抜け毛が全て初期脱毛によるものだとは限らないということ。
クリニックや発毛サロンでの治療ではなく、ご家庭で対策やケアをされている方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介させていただいた初期脱毛は、あくまでお薬の服用や治療、施術が原因で起こるものです。
個人で育毛剤やお薬、サプリ、ケア用品などをご購入されている場合、使用している商品がご自身の頭皮に合っていないという場合もあります。
髪の毛のケアを始めたことで脱毛する、という状態が全て初期脱毛ではないことをご認識ください。
合っていない商品を使い続けて頭皮に負担がかかることによる脱毛症状も考えられますので、自分が対策しているから安心、ではなく、正しい方法や自分に合った商品を見極めてくださいね。
ヘアサイクルを整える
正しいケアが大切
髪の毛のために思い切って治療を初めてみたのに抜け毛が増えてしまったと思われている方。
初期脱毛という症状があるということをご理解いただけたでしょうか。
また、すべてが初期脱毛ではないということも併せてご理解いただけたでしょうか。
ご心配な場合は、かかられているクリニックやサロンの先生方に相談されてみてくださいね。
間違ったヘアケアは、薄毛を悪化させてしまうかもしれません。きちんと正しいケアをしてあげることが髪の毛のためになります。
正しいケアで健康な髪の毛をそだてていきましょう。
記事監修:
スーパースカルプ藤沢駅南口店
発毛技能士 杉山 巨樹
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